ディフェンディングチャンピオン・伊沢利光
「あせっているわけではなく、今は待っている状態です」
春先から訴えている体調不良の影響か。昨年の賞金王が、波に乗り切れない。日本ツ アーでは、開幕戦の東建ホームメイトカップの9位タイが最高。メジャー戦でも4月の マスターズに続き、2戦目の全米オープンも連続予選落ちした。
昨年は、今大会と翌週のウッドワンオープン広島で2週連続Ｖ。涙、涙の優勝シーン から1年余、勝ち星に見放されたままだ。
スイング面では、特に懸念材料はない。全米オープンでも、ほぼ理想的なショットが 出来ていた。「自分ではそんなに悪いところは見当たらない」だけに、「なぜ」の疑 問符が、付きまとう。
「そろそろベスト10くらいは、とは思いながら、なぜ、優勝争いができないのか・・ ・。自分でも分からない」と、首をかしげた。
思い当たるとすれば、ここ最近続いている微熱だろう。鼻に炎症を起こして、それが 原因で体のだるさが取れず、プレー中はさほどでもないが、1日を終えるころには 「すでに4日間、ゴルフをしたあとのような疲れを感じてしまう」というのが気にな る。
「とにかく、体調が良くなればどうにか、とは思っています。それでも、けしてあ せっているわけではなく、今は自分でも待っている状態なんですよ」。
思い出深いここ宍戸ヒルズで体調不良も吹き飛ばし、そろそろ復活のきっかけを手繰 り寄せたいところだ。

• 伊澤 利光