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2003 アジア・ジャパン沖縄オープンゴルフトーナメント 2004

波乱続きのアジア・ジャパン沖縄オープン

再開後のコンディションは、前日2日目とほとんど変わらなかった。まだ明けきらない空に雲が低く垂れこめ、強風が吹き荒れていた。依然として難コンディションの中、7組20人は7時29 分から第2ラウンドの残り競技を再開した。

暫定首位の地元・沖縄の国吉博一は、16番ホールのティショットからスタート。強い 風にも、「とにか く、単独トップに立つことだけを考えた」と攻めの一手で、立ち向かった。
最終18番は、10メートルのバーディパット。抜け出す最後のチャンスを果敢に狙って いった。惜しくも カップに弾かれたが、最後まで気持ちが緩まなかった自分には、納得できた。

「残り3ホールは海沿いのホール。昨日とほとんど風の強さは変わらず、難しかった けど、最後も入れ ることしか頭になかった。母も応援に来ていることだし、とにかく残り2日間も良い プレーを見せてあ げたい」。

第2ラウンドのホールアウトから、続く第3ラウンドの11時10分からのスタートの合間 に受けたCS放送の インタビューも、満面の笑顔で受けた(=写真)。

同じく、地元沖縄勢の宮里聖志は、国吉と同組で残り3ホールをプレー。
「巻き返そうと必死でプレー したんですが・・・」スタート時の4オーバーからスコアを動かせず、予選落ち。

「予定外に早く終わってしまったので、また今日からビシビシ練習です。課題のパッ トを立て直して来年こそ良い年にしたい」と、コースを後にした。

その宮里よりもずっと蒼白な表情で上がってきたのは、3アンダー暫定6位タイで5番 ホールから競技を 再開した谷口拓也だ。

スタート時はキャディと、「優勝争いもできる位置。とにかく残り4ホールは無難に パーでまとめて第3 ラウンドに行こう」と話し合ったほどだった。しかし7番パー4で歯車が狂った。

グリーン手前のラフからの第3打に失敗してピン5メートルに4オン。3メートルオー バーしたボギーパッ トを、さらに1.5メートルオーバーさせ、これも外した。4パットで8。
これに動揺した次の8番パー3は ティショットが大ダフり。球は海のもくずと消えた。OBでダブルボギーだ。9番でも ボギーを打ち、上 がり3ホールで、まさかの7オーバー。優勝争いから一転、70位まで急降下した。

怒りを抑えて、「しょうがない」とつぶやいた。初シード入りを決めたカシオワール ドオープンから2週間。「浮かれて、気持ちの緊張感を失っていた」と振り返る。

前日2日目までの良い流れも、サスペンデッドで途切れがちだったかもしれないが、「自分の力のなさを実感しました」
「風? 関係ない、ヘタクソな自分が悪い」
と、こぼれ出るのは反省の言葉ばかり。
コースを出る前に、「オ フにしっかり鍛え なおして、来年、出直してきます」と、どうにか気持ちを取り直すのが精一杯だった。

なお、前日2日目の第2Rの残り競技は8時35分に終了。続く第3Rは、9時30分にスタートしました。

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