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アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルオープン 2004
宮瀬博文が、復帰第1戦
“ルーキーイヤー”の今年は、とにかく苦しいシーズンだった。
5月のセントジュードクラシックで9位タイと健闘したものの、その分、予選落ちの数が多すぎた。
出場27試合中、予選突破はわずかに5回(棄権1)。賞金ランクはシード権に遠く及ばない199位…。
「なんとか通りたい、という気持ちが、強すぎたのかもしれない。生活に慣れる、という以前に毎日、頭の中は、ゴルフのことで目一杯。必要以上に余計なことを考えすぎた、というのもあるかもしれない。
大変だった分、経験したこともたぶん多いと思う。…でも、いまはまだ、それを整理する心境ではない、というか…」
ぽつぽつよ、話す表情にも苦闘のあとが色濃く残ったままだった。
そんな父親を横目に、新しい環境に難なく順応していった子供たちはそのままアメリカに残し、これからシーズン終盤は単身赴任。ひとまず国内に腰を落ち着けて戦うという。
「今週の復帰第1戦? …そうですねえ。優勝争いとかいうよりも、とにかく、ゲームの雰囲気をつかんで気持ちを成績につなげるクセをつけるのが先、…ってところかな」。
約1年ぶりとなる日本ツアーで、失いかけた自信を取り戻したい。