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中日クラウンズ 2004
川原希が、思いがけない好スタート
川原希が、思いがけない好スタート
川原にとって、やはり名古屋はゲンのよい場所なのか。前日の水曜日は、和合に吹き 荒れた強風の影響か、「どうして?」と思わず首をかしげてしまうほど、ショットの調子が悪かった。 内藤雄士コーチがつきっきりで、練習場でカゴ5箱分も球を打ったのに、いっこうに回復する気配がな い。不振のとき、必ず実行するハーフショットの練習を繰り返しても修復しきれず、結局、右手に大き なマメを作っただけで、何の収穫もなく本番を迎えた。
「こんな調子じゃ予選通過も無理だなあ、って思いながらスタートしていったくらい だったのに!! なんでだろう。自分でも『アレ?なんかいいじゃん・・・』って感じで・・・」出だ しからの3連続バーディを含む5アンダー65をマーク。
名古屋の試合にめっぽう強いのが川原だ。
昨年のこの大会3日目には2位。また、同じ名古屋で開催されている東海クラシックで は、2001年から2年連続でトップ5入りを果たし、昨年は初優勝を飾っている。
「なんだろう?? 僕自身は、特に名古屋に特別なことがあるわけじゃないんだ けど(笑)。なんか、 スコアが出るみたい」と思いがけない好スタートに目じりを下げた。
今季から、クラブ契約がナイキに変わった。開幕から握る『イグナイト340』のおか げで、豪打の選手とも、「そこそこ勝負できる」との自信が出てきた。
同じナイキの深堀圭一郎、片山晋呉と並んで2位タイ発進。この日初日のうちに、開幕直前の不振も払拭し、このまま、上位陣にがっちり食 らいついていく。