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フジサンケイクラシック 2004

3位タイの細川和彦

約2年の月日をかけて、ようやく戦える体が戻ってきた。5バーディ1ボギーの67でま わった細川が、4打 差の3位に浮上。「たいへん長らく、お待たせしました!」久しぶりの上位進出に、 屈託のない笑顔が こぼれ出た。
2001年11月、ストレス性の腸炎を患って、残りのシーズンを棒に振った。翌年には復 帰をとげたものの 、80キロから一気に12キロも体重が減った影響で、以前の切れ味あるスイングはすっ かり影を潜め た。
たまに上位に顔を見せても、最終日まで続かない。気持ちとゴルフがかみ合わず、空 回りの日々が続い た。
「焦ってもだめ。まず、体を本調子に戻すことが先」と、肉中心の食事から魚介類に 変えて体質改善を 図るなど、心技体の三拍子揃った“完全復活”を目指してこつこつと取り組んでき た。その甲斐あって、ようやくベスト体重に戻ったこのオフは、精力的にトレーニン グに励むなど、「ゴルフの下地」作りに力を入れたのだ。
体が元に戻ったら、自然と心もついてくる。それがプレーにも波及する。
「クラブは病気をする前とまったく同じセッティング。飛距離も元通りだし、何より 1球1球、リズム良 く打てているのがいい! われながら今週はチャンスだね」。前のツアー通算7勝目 は、体調を崩す直前の2001年アコムインターナショナル。2年ぶりの8勝目を、自身へ の快気祝いとしたい。

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