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日本プロゴルフ選手権 2004

昨年のリベンジ、今野康晴が首位浮上

前半の11番で7メートルの下りスライスを、ハーフターンの1番では、12メートルの下 りのフックをねじ こんだ。最終9番で、手前8メートルのフックラインを沈め、ボギーなしの7アンダー 65をマークして、「すべて、キャディさんのアドバイスのおかげです」と、声も弾ん だ。
今週、バッグを担ぐ高校時代(東京学館浦安)の後輩・八木博己さんが、ここKochi 黒潮カントリーク ラブの研修生であることを知ったのは、先週のことだった。
同コースは、ツアーの出場優先順位を決める年末のファイナルクォリファイングトー ナメント(QT)の 会場でもある。そのファイナルQTでのコースのラウンド経験がある若手選手から、グ リーンはけっこう芝目がきつく、下り傾斜でも逆目で距離感があわせづらいこと、ま たその対策として毎年、八木さんを起用していることなどを聞き、さっそく連絡を 取って約束を取り付けたのだ。
迅速な対応がピタリとハマった。
八木さんの的確な読みを頼りに、長いバーディチャンスを面白いように決めて、単独 首位浮上だ。
「いつかは、敗れた相手をぜひ打ち負かしてみたいと思ってた」と、今野。
昨年10月の日本オープン最終日。2位に3打差の単独首位スタートをしながら、深堀圭 一郎に5打差の5位 から逆転負けを喫した。
直後は、「自分の調子もそんなに良いわけじゃなかったし」と割り切っていたつもり だったが、時間が たつほどに、「あのとき、優勝しておけば良かった・・・」と、悔いが残った。
勝てば5年シードの今大会。「やはりメジャーと呼ばれるような大きなタイトルは、 取れるときに取っ たほうがいい」と、いま、つくづくと感じている。
その深堀が今回も、1打差3位に控える。今度こそ、同じ轍は踏みたくない。
最終日は、第3と最終ラウンドをこなす36ホールの長丁場。「明日は断然、若い人が 有利。…僕はど っちかなあ…」と苦笑いの30歳。「体力的には微妙な年」(今野)も、ゴルファーと しては、円熟期にさしかかる年齢でもある。

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