持ち替えて、3試合目になる46.5インチの長尺パターが好調だ。8番で右奥4メートルのバーディチャンスを決めた。9番で3メートル。14番は、手前のカラーから7メートルを沈めた。16番は、奥から下りフックラインの15メートルをねじこんだ。
それ以外にも、8メートルや3メートル前後のパーパットをしのいで、67をマークした。
「今までで、一番入ったんじゃないかなっていうくらい。今日はパットが良かったです」。
首位と3打差の単独2位だ。

春先はいつも、花粉などのアレルギー症状に悩まされて調子が出ないことが多かった。昨年は、原因不明の微熱が続き、結局、シーズンのほとんどを棒に振った。
今年も、ふいに微熱が出ることがあり、「また、あんなふうになるんじゃないか･･･」。不安を抱えながら、戦っている。

二の舞を避けようと、今年は一ヶ月で十数万円もするサプリメントを購入して飲み続けたり、3週前に痛めた腰は、毎週月曜日に針治療に通うなど、体調管理には十分な注意を払っているが、毎年、トラブルの多いこの時期は、優勝をあきらめていることが多いという。

2週連続で迎えた今季初優勝のチャンスにも、「もちろん、できるだけ早く勝ちたいけれど、焦ってもどうなるものでもないし」と、やんわりとかわしたが、大逆転優勝を飾ったのも4年前のこの大会だった。

そのとき、「思いがけず、早く来たね」と喜んだ。
今年も、あの再現といきたい。

• 伊澤 利光