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三菱ダイヤモンドカップゴルフ 2005

深堀圭一郎「贅沢な悩みを言ってみたい」

深堀にとって、朝の目覚めの良し悪しが、その日1日のバロメーター。
「朝起きて『やれる』、と思える日を多くしたい」。
そのために、「良い」と言われることは、なんでも試している。
以前は一晩中、ホテルの壁に両足をあげたまま寝る、というユニークな方法を、実行したこともある。

そんな深堀が、いま習慣にしているのは夜の水風呂だ。日本プロの週から、トライしている。
まず、いちど湯船で温もったあと、今度は水を張った浴槽に、はじめはヘソまで。それを何度か繰り返し、体が慣れるに従って、徐々に首まで浸かるようにする。

「そうやって全身をクールダウンさせたら、逆に体がぽかぽかしてくるんです。ちょうど、アイシングの効果と一緒かな。血流がよくなって、筋肉が柔らかくなるんですよ」。

そのあと、すぐに就寝すると翌朝には心地よい目覚めが待っているというわけだ。

昨年、ひどく腰を痛めた。その反省から、今年はまず体調面を整えることを先決に、取り組んできた。「ゴルフの調整はそのあと、と思っていたから」。
前週までの3試合で、連続のトップ10入り。
そして、今週もこの難コースで好発進。水風呂の効果がさっそく出たことで、自然と期待も高まっていく。

次週30日の月曜日には、兵庫県の小野ゴルフ倶楽部で、全米オープンの予選会が行われる。
1日36ホールの過酷な戦いに、深堀もエントリーしている。

「今週の最終日は、『明日、全米の予選もあるのに、優勝争いで疲れちゃっててどうしよう!?』なんて、贅沢な悩みを言えたら最高」。

メジャー切符への挑戦を前に、目指すはツアー通算7勝目だ。

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