Tournament article
JCBクラシック仙台 2005
伊沢利光「またチャンスは来る」
V戦線から脱落し、プレッシャーもなくなった最終18番で、長いバーディパットを決めたのが、せめてもの見せ場だった。
カップから、いま沈めたばかりの最後の1打を拾い上げるなり、グリーン横のスコアボードを悔しそうに指差した。
本来なら、自分があの一番上にいるはずだった。そう言わんばかりにリーダーに向かって人差し指で「1」の文字を作って見せた。
そのあと、すぐに笑顔になって、SKと互いの健闘をたたえるハイタッチ。
また、優勝を逃した。
この日は、絶好のチャンスパットを再三、外した。
「勝てる展開じゃ、なかった」。
これで4試合連続の敗退。
復活の足音は、もうそこまで来ているはずなのに、最後の最後につかみきれないでいる。
「・・・でもまあ、最後に取れたからいいでしょう。また、チャンスは来る」。
さばさばと、話した。