Tournament article
JCBクラシック仙台 2005
伊沢利光「これで負けたら仕方ない」
ピンまで30ヤードの右ラフから、右手前にピンが切られたほんのわずかなスペースに、手前傾斜の1バウンドで、ボールを落としてチップイン。
はじめは、ピッチングサンドでのロブショットでいこうと考えた。
しかし、「それだと奥に5メートルは行ってしまう」。奥からのバーディパットは3パットもありえる。
「それよりも、手前から転がして、なんとか1ピン距離につけたら、パーで上がれるかもしれない」。もっとも、そのルートも「500回打って1回寄るか寄らないか」というほど難しいアプローチだが、ほんのわずかな可能性に望みをつないだ。
「それが入ったのはラッキーでした」。
すっかりなじんできた長尺パターも好調だ。17番で、奥から14メートルの長いパットをねじこんで、単独2位に躍り出た。
ややつかまりが悪く感じ、今週になって、きゅうきょメーカーにオーダーしていた新しいスプーンがこの日、届いた。最終日は、それを使うつもりだ。
初日は、「フェアウェーに置きに行って」7割の力で打っていたティショット。
うまくいかず、前日2日目から「80%の力で、しっかり振る方向に変えて」調子が戻ってきた。
3週連続の優勝争いに向けて、不安材料はほとんどない。
「今日の内容にはかなり納得、満足している。明日は、これで負けたら仕方ない」。
2年ぶりとなる復活優勝にも気負いはない。