Tournament article
マンダムルシードよみうりオープンゴルフトーナメント 2005
川岸良兼「予選2日間がまぐれと言われないように・・・」
「ゴルフはほんっと、難しいや。きっちりしたゴルフって、僕にはまだ、無理ですわ・・・」。
首位でスタートした1番ホールから、心臓が高鳴っていた。
前日2日目に積み上げた4つの貯金が、かえって足かせになった。
「普通のゴルフをすれば68とかで回れる、とは思うんだけど、それができなかった。
まだ残り2日もあって、このリードをどうしなければいけないんだろう、なんて複雑に考えすぎていた」。
自分自身の気持ちに縛られて、思うようにスコアが伸ばせない。スタートの1番で3パットのボギー。8番でなんでもないアプローチを「こんなの何年ぶりだろう、というようなシャンクをして」またボギーだ。
あがりホールで2つバーディを取ってイーブンパーに戻し、どうにか首位は死守したが、「今日は昨日とは、比べ物にならないくらいのゴルフだった」とうなだれた。
以前は、「失敗してもいい、とにかくガンと行け」というようなゴルフをしていた。
「でもいまは、確実に打ってきちんとチャンスに置いて、というようなゴルフがしたい」と川岸。
「とにかく明日は、予選2日間のゴルフがまぐれだったと言われないようなプレーがしたい」との言葉に、6年ぶりのツアー7勝目への切実な思いがこもっていた。