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〜全英への道〜 ミズノオープンゴルフトーナメント 2005

川岸良兼・大会ホストプレーヤー「初日からガーンと行って、盛り上げたい!!」

かなり、意識している。
今年から、この『〜全英への道〜ミズノオープン』の上位4人に、全英オープンの出場権が与えられることになった。昨年までは、最上位者のみという条件だったが、グっと門が広がった。
「よりチャンスになったわけだし、今年の会場はセントアンドリュースだし、ぜひ行きたい!」と、世界最古のメジャー戦へ意欲は隠さないが、不安材料もある。

実は、今大会は1998年に、会場がここJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部に移ってから、まだ一度も予選通過をしていないのだ。
海からの強い風、丈高く生い茂るラフに、少しでもショットを曲げたら勝負にならないのがこのリンクスコースだ。
ここ数年間というもの、ひどいスランプに陥っていた川岸にとって、もっとも苦手なコースのひとつだったのだ。

まして、大会主催のミズノは、怪物と呼ばれ数々のタイトルをモノにしたアマチュア時代から、世話になってきた大切なスポンサーだ。
以前は、「結果を出して恩に報いたい」という思いが、かえってプレッシャーになっていたのだが、「いまは全然、気にならないよ。だってそういうことを意識しなくても、普通にやれば上に行けるんだっていう手ごたえがあるからね」。
一時はツアーの出場権さえなくしたどん底から、再び這い上がって来られたという自負が、力強いコメントとなって飛び出した。

今季はこれまで2位2回、先週も激しい優勝争いの末に4位タイ。完全復活まで、あともう一歩のところまで来ているだけに、「今週も、初日からガーンと行って、盛り上げたいな!」。

このホスト試合で6年ぶりのツアー通算7勝目をあげて、おまけにメジャー切符を勝ち取れば、これほど絵になる展開はない。

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