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〜全英への道〜 ミズノオープンゴルフトーナメント 2005

武藤俊憲「こんなの、そよ風ですよ」

全英オープンの出場権をかけた日本予選らしく、リンクスタイプのここJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は風の吹かないときはない。
この日初日も、やはり海からの強い風が吹き荒れたが、「こんなの、そよ風ですよ」と、こともなげに言ってのけたのが武藤だ。

赤城おろしで有名な、群馬県出身。
凄まじい突風が吹いたかと思うと、ふいにピタっとやんだり、急に向きを変えたり。気まぐれな“からっ風”とうまく付き合うには、「球をケンカさせないこと。逆にうまく利用してやるんですよ」。
母親の実家が練習場を経営していた関係で、祖父お手製のジュニアクラブで幼いころから、風とたわむれるようにゴルフに親しんできただけに、対処法は心得ている。

前半の18番。スプーンで打った第2打を、奥4メートルにつけてイーグルを奪うなど、66でまわって6アンダーに、「今日の風は、まだ計算できる範囲だし」と、胸を張った。

ファイナルQTランク4位の資格で参戦した今年の目標は、「まずは、初シード入り!」だ。
所属先の赤城カントリー倶楽部には武藤のほかに、昨年、ツアー初優勝を含む2勝をあげた女子プロの茂木宏美選手もいる。
「次は僕、って期待されているだけに頑張らないと・・・!」。
“同僚”にできるだけ早く追いつきたいと、踏ん張っている。

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