Tournament article
ANAオープンゴルフトーナメント 2005
伊沢利光・大会ホストプレーヤー「意気込みは、十分です」
「グローバルに通用する技術もさることながら、いつでも安心して見ていられる安定したプレー。それがなにより、当社が目指す企業イメージと重なって。うちのキャラクターに、ぴったりだと感じたんですよ」。
契約を交わしたその年に自身初の賞金王に輝き、2003年に2度目。そのあと、しばらく勝ち星がなかったが、今年8月のアンダーアーマーKBCオーガスタで2年ぶりの復活優勝をあげた。
大橋会長も最終日の模様をテレビで観戦し「技術的にも精神的にも、安定感が戻ってきた」と、大いに安心されるとともに、「伊沢選手の完全復活を、強く実感した」という。
「この勢いでぜひとも今週、私の手から伊沢さんに優勝カップを手渡したい」と、ひそかに願う大橋会長は、この日水曜日のアマ・プロチャリティトーナメントの表彰式で予行演習。
最終日の表彰式さながらに、大会マークの入った看板の前でホストプレーヤーとがっちり固い握手を交わしたのだ(写真右が大橋会長)。
大橋会長の熱い思いを汲み取った伊沢は、「最終日にまたこういうシーンをお見せできなかったら、申し訳ないなぁ・・・」と照れ笑いを浮かべつつ、「・・・でも、意気込みは十分ですよ」と言い切った。
会場の札幌ゴルフ倶楽部・輪厚コースはかねてよりグリーン上を苦手としているが、そんな懸念も吹き飛ばしてしまえるほど、いま、ショットが絶好調だ。
「やってみないことには分からないけど、今週も良いところにいられる可能性は高い」と前向きだ。
今週は、エースキャディの前村直昭さんがひどい風邪をひいて、初日までには回復しそうにない。
コンビを組んで9年目にして、初めてハウスキャディを起用することになりそうだが、「ナオ(前村さんの愛称)が来るまで、輪厚でいちばんのベテランキャディさんについてもらって頑張っとくから」。
前村さんへの見舞いの電話でも、頼もしい言葉が自然とこぼれ出していた。