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ANAオープンゴルフトーナメント 2005

今野康晴「そのくらい厳しいほうが、一生懸命やれるんです」

ギャラリーの帽子が、あちこちで木の葉のように舞った。傘は骨が折れてしまい、ずぶ濡れで観戦する人たちの姿もあった。
そんな強風と、横殴りの雨に見舞われたこの日3日目。それほど過酷な条件にも夫の18ホールを監視して歩く、妻・崇乃子さんは容赦ない。

ボギーを打とうものなら、ロープの外から責めるような鋭い視線が飛んでくる。
「だから、できだけ目を合わせないように・・・(笑)。でもそのくらい厳しいほうが、一生懸命やれるんです」。
妻のゲキも効いて、通算10アンダー首位タイ浮上。

そんな今野家は、お小遣いも年俸制だ。
シーズン初めに、前年の獲得賞金の3%が“支給”されるが、「それ以外にも、貸してる分とかありますからねぇ」と、どこまでも手厳しい崇乃子さん。

2006年をひだりうちわで過ごすためにも、2週連続優勝をあげてできるだけ稼いでおきたいところだ。

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