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ダンロップフェニックストーナメント 2005

横尾要「もしもこのメンツで勝てたなら・・・」

その情報は、最終組のひとつ前でプレーを終えて、共同インタビューに答えているときに届いた。デュバルが、18番でバーディパットを外して通算7アンダーで横尾と並んだ。

翌・最終日の組み合わせは同スコアの場合、先にホールアウトした選手ほど後ろの組になる。
ウッズ、ヒューリクとの最終組で回ることが決定した瞬間、複雑な表情を浮かべた横尾。

4位タイに浮上した前日2日目から、こんなふうに繰り返していたからだ。

「彼らとは実力、力の差がありすぎる。違うコースで回ってるみたいなもの。最初から、視野に入れていない。勝てるなんて、思っていない」。

この日3日目もウッズらを追いかけていく、というのではなく「とにかくコツコツと。ボギーを打たない堅実なゴルフを」。
特に午前中に吹き荒れた風、シビアなピン位置に、スタート前からフェアウェーキープを心がけ、パーを重ねていこうと決めていた。

9番、10番で連続ボギーを打ったが、12番でティショットを右の林に打ち込みながら、6メートルをセーブしてピンチをしのいだ。
「前の11番でも良いパーがあったし、この2ホールが大きかった」。
流れを取り戻し、通算7アンダー3位タイで最終日の豪華なペアリングに割って入ったのだが・・・。

万一、この2人との直接対決を制して2002年に続く大会2勝目をあげることができるとすれば、「よほど僕がミラクルなゴルフをしないと・・・」と、苦笑いを浮かべた横尾。

来週は、長女・紗千ちゃん(2歳)の“お受験”で、親子そろって面接にのぞむ予定だが「もしこのメンツで勝てたら、受からなくてもいい」。

あのウッズに勝てるならば、それほどの代償を払っても良いくらいだと言いたかったようだ。



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