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サン・クロレラ クラシック 2005

深堀圭一郎「大江さんこそ、このカップを持つべきだよ!」

昨年9月に北海道を襲った大型の台風は、ここ小樽カントリー倶楽部にも、大きな打撃を与えた。数えられるだけでも3000本以上の樹が倒れ、コースに無残な傷跡を残していった。

それほどの被害にあいながらも今年また、素晴らしいセッティングを蘇らせたコース管理の方々の苦労は、計り知れないものがある。

開催前に深堀は、グリーンキーパーの大江康彦さんの口からじきじきに、その一部始終を聞いていた。
大江さんたちが手塩にかけて作り上げた舞台は、「日本でも有数の難コースのひとつ。生半可な気持ちでは勝てない。真の実力が試されるコースでもある。ここでぜひ、力を出し切って勝ってみたい」。
そう思っていた。

それを実現させて、「今年また素晴らしいコースにしてくださった大江さんに、ありがとうといいたい」。
改めて、優勝インタビューで感謝の気持ちを口にしたチャンピオン。

表彰式のあと、コース課のみなさんと全員で、記念写真を撮る機会があった。
その輪の真ん中に大江さんを呼び寄せて、深堀は言った。
「大江さんこそ、このカップを持つべきですよ!」。

この日、深堀は大会主催の北海道放送株式会社の長沼修・代表取締役社長から北海道放送杯(=写真上)と、特別協賛の株式会社サン・クロレラの中山哲明・代表取締役社長からサン・クロレラ杯(=写真中)の2つのカップを受け取っていた。
その一方を大江さんの手に託し、2人揃ってカメラに向って誇らしげに振りかざした。



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