2004 アジア・ジャパン沖縄オープン 2005

宮里聖志の妹、藍さん

最終日はテレビ中継のラウンドリポーターとしてコース入りしていた藍さん。スタート前の兄・聖志のテレビインタビューでは、「適当にがんばって」と、励ましていた。

優勝争いのさなかは、「それが今回の仕事だった」(藍さん)こともあり、聖志のプレーはいっさい見ず、ずっと最終組について歩いていたが、すべては兄の活躍を思ってこそだった。

「…お兄ちゃんには余計なプレッシャーをかけて、水を差したくなかったから」。

そのあと再び2人が顔をあわせたのは、優勝も決まり、聖志がひとしきり歓喜の涙を流したあとだった。

18番グリーン横のアテストテントで抱きしめあって、「おめでとう!」。大きな瞳から、ボロボロと涙をこぼした藍さん。
声にならない声で、喜びを噛み締めあった。

「・・・優勝は、すべて私のおかげかな(笑)。初優勝に立ち会えて、すごくラッキーでした。
妹としてもお兄ちゃんの優勝がとても嬉しかったけれど、でもやっぱり、自分が優勝したときのほうがもっと嬉しいかな?(笑)。

お兄ちゃんは、8つも歳が離れていることもあり、今までケンカもしたことがなく、小さいころから、すごくかわいがってもらいました。優しいお兄ちゃんです。
私たちよりずっと苦労しているけど、そのわりに、いつもあっけらかんとしていて。ピンチにいるときも、楽しんでやっている感じなんです。
スタート前も元気そうだったので、「まあ、適当にがんばって」と声をかけました。

最終組のシン選手がバンカーからチップインバーディを奪ったとき、これは、プレーオフになるかな、と思ったけれど。やっぱり、沖縄には何か不思議な力があるんでしょうか。
私も、プロ初優勝できたのが今年3月の沖縄のダイキンオーキッドだったんですよ。

いきなり、賞金2000万円に3年シードですか。ほんとうにすごい。
来年は、優作も含めて3人で頑張ります!」(談話より)

写真下=先週は、テレビのラウンドリポーターをつとめた藍さん。スタート前インタビューで地元出身の友利勝良に「藍ちゃんと僕とじゃ親子みたいやね」と、言われてトレードマークの藍ちゃんスマイル。

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