普段は、宮城県仙台市内で妹・藍さんと2人暮らし。だが、試合以外にも、なんやかやと忙しい藍さん
はほとんど、自宅に戻らず、掃除はもっぱら優作の仕事だ。
「家賃も、僕が全部払っていて。いまは藍ちゃんのほうが断然、稼ぎがいいのに！！　僕が払ってもらわんと、不公平ですよねぇ･･･」とぼやいていたものだ。

妹の活躍は兄として誇らしい反面、ライバル心も燃え上がる。
隣県の福岡県で行われる、女子ツアーのヴァーナルレディースはいよいよ13日（金）に開幕するが、当然、「意識している」。
藍ちゃんに、ギャラリーを持っていかれないよう、白熱したプレーを見せたい気持ちが強い。

また、今月1日から大手メーカー『富士フイルム』との所属契約先が新しく決まり、広告塔としての責任もできた。
すでに同社のテレビコマーシャルに藍さんが登場し、兄弟が一緒に写った子供時代の写真を手に笑顔を見せているが、ここで初優勝をあげれば、今度は自分が主役になってＣＭ出演できる可能性もあるだけに気合が入る。

この日初日は、18番でグリーン奥から10メートルをチップインバーディ。後半の4番パー5では、グリーン手前20ヤードから、チップインイーグルを決めて魅せて、ひとまず好発進。

ただ、前回のつるやオープンでも、中日クラウンズでも初日は好スタートを切っているのに、あとが続かない。
「最近は“スピン量”が多すぎて3日目、最終日と落ちてますけど（笑）。今回は、2000回転くらいで行きたい」。
今週こそ最終日まで、失速したくない。

• 宮里 優作