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東建ホームメイトカップ 2006

初シードたちの開幕戦

今年、初シード入りを果たした選手は9人。昨年、初優勝をあげたI・J・ジャンやクリス・キャンベル、髙橋竜彦ほか、クレイグ・ジョーンズ、秋葉真一、白佳和、塚田好宣、堀之内豊、高島康彰らだ。

これまでは、毎年QTの資格などを利用して出場していたこの開幕戦だが、気持ちも新たに新シーズンを迎えることになる。

安定した成績で賞金ランク66位に入り、シード権を手にした堀之内豊(=写真上)はこのオフ、これまでにないハードなトレーニングで体を鍛え上げた。
「開幕までにムキムキになってます」と公言していたとおり、171センチの身長に現在の体重は72キロ。
もともと細面なので一見しただけでは分かりにくいが、仔細に観察すると、足・腕まわりとも隆々と盛り上がっている。

逞しく生まれ変わって、狙うはもちろんツアー初優勝。
「期待しててください」と、コメントも前向きだ。

塚田好宣(=写真中)は、賞金ランク65位からの参戦。
タイやシンガポール、マレーシアなど、暖かい場所を選んで調整を重ねてきた。
先日は、シンガポールで行われた全英オープン予選のインターナショナルファイナルクォリファイングに挑戦したが、すでに本格的にシーズンが始まっているアジアンツアーの選手たちには敵わなかった。

メジャーの出場権こそ逃したが、「感触は悪くなかった」。確かな手ごたえを掴んで帰国した。

飛ばし屋として定評のある塚田が、「実は、昨年はバンカーセーブ率も4位だったんです」と、胸を張れるのは、4年前からショートゲームを専門に見てもらってきたコーチの望月寛さん(=写真中、左)のおかげだ。
今年はショット面でも指導を仰ぎ、さらなるレベルアップを目指す。

また、普段からウェアに強いこだわりを持つ塚田は「自分が気に入ったものを着たい」と、あえて今年はどことも契約を結ばなかった。
今週は、アジア各地でオーダーメイドしてきたパンツで戦う。
“個性派”は今年、シード権の保持と初優勝を狙っている。

40歳にして、初シード入りを果たしたのが秋葉真一(=写真下)だ。
これまでもQTの資格を使ってこの開幕戦に出場できていたとは言うものの、あまり自信が持てなかった。
「優勝したいという気持ちはあっても、どうせダメだと思ったり・・・」。
しかし、シード選手として迎える今年は違う。
「このオフも、やれることはすべてやってきたし、“自分も優勝できる”というような、強い気持ちを持ってやりたい」。

それぞれのシーズンが、いよいよ始まる。

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