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JCBクラシック仙台 2006

原田三夫「油断すると、巻き込まれるから」

9番、グリーン左手前からのバンカーショットが寄せきれずにボギーを打ったが・・・
派手なバーディ合戦を繰り広げる同じ最終組の2人を横目に、じっと我慢のゴルフを続けていたのが原田だ。1番で2メートルのパーセーブ。
「アプローチをうまいこと寄せられた。あれを外していたら、4オーバーとか5オーバーとか。ズルズルと行っていたと思う」。

以降もピンチは続いたものの「しのぎまくって」迎えた9番パー4。
セカンドショットを打とうとした瞬間だ。
急なめまいに襲われた。
「構えたら、下が揺れた。地面がぼやける感じがした」。
たまに、練習場でも訴えていた原因不明の症状が、この日はプレー中に出た。
動揺して、グリーン手前のバンカーに打ち込んでボギーを打った。

ずっと耐えていただけに、この日唯一のボギーが悔やまれるが、単独3位に踏みとどまって「上出来です」と、納得顔だ。

97年にツアー1勝の経験がありながら、2002年からシード権を失ったまま。
原田には、まずはシード復帰という目標がある。
だから、上位2人に大きく差をつけられても気にならない。
「・・・さすがに、『これだけあいたら』というのもありますけれど(苦笑)。でも、油断すると下にスーっと巻き込まれるから。とりあえず、明日も上を目指して頑張ります」。
最終日も谷原、片山との最終組だが、マイペースを貫くつもりだ。

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