Tournament article
マンダムルシードよみうりオープン 2006
広田悟と加瀬秀樹が地元・塩瀬中学校を訪問
たったいま、見たばかりのVTRは昨年大会の模様。
最終日、5位タイからスタートした広田悟は、大逆転の初優勝を飾った。
最終18番の、劇的バーディ。家族と抱き合い、男泣きする感動の優勝シーンにたちまち目を奪われた生徒たち。
その直後に目の前に本人が現れて、ますます目を輝かせたのだった。
開催週のこの日13日火曜日に行われたツアープレーヤーによる地元・中学校への訪問は、今年で3回目となる。
トーナメントの魅力や興奮を生徒のみなさんに伝えるために、今年は広田と加瀬秀樹が、マンダムルシードよみうりオープンの地元・西宮市立塩瀬中学校を訪れた。
会場となった体育館ではまずツアーディレクターの小山和顕が、トーナメントの成り立ちや参加人数、優勝賞金やチャンピオンとしての意義、ゴルフには技術・体力のほかに思考力が求められることなど、分かりやすく説明したあと質疑応答の時間が設けられた。
「どうすれば勝負強くなれますか?」
「試合前の気分の盛り上げ方法は?」
「ゴルフの楽しみは何ですか?」
2人のプロに、次々と疑問をぶつける生徒たち。
広田は「勝負強くなるには、普段の生活から何かを続ける事が重要。それがトーナメントで生きてきます」と、答えた。
加瀬は「試合前の気分を盛り上げるためには、普段から自分が信じられる何かを作っておくこと。また、周りの声が聞こえなくなるぐらいの緊張感を作る事も大切です。・・・ゴルフの楽しみは、練習の成果が出た時かな」などと答え、普段の生活から努力することの大切さを説いた。
今回、参加してくれたのは2年生の生徒たち。
大会期間中には、予選ラウンドの木・金を総合学習の時間に当てて、会場見学にやってくる。
18番ホールでプロの迫力あるプレーを観戦するだけでなく、大会本部やプレスルームなど、トーナメントを支えるスタッフが働く現場も見て回り、よりいっそうゴルフに親しんでもらおうという狙いだ。
今回の2選手による学校訪問は、その事前説明会もかねていた。
広田と加瀬は、15日から始まる本戦で生徒たちの応援をじかに背に受けプレーに臨む。
そんな選手たちに魅了され、プロを目指す子も出てくるかもしれない。
大会の地道な取り組みが、ゴルフの裾野を確実に広げていく。