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ザ・ゴルフトーナメントin御前崎 2006

田島創志「もっと、もっと吹け!」

尊敬する選手は友利勝良。風、天候、コース形状。さまざまな状況に応じて、球筋を打ち分ける職人技に憧れる。そして、どちらかというと自分もそういうタイプであることに、誇りを感じる。

この日2日目も、浜岡には海風が吹き荒れた。
「僕らより少し下の子たちは、クラブで球筋の打ち分けを覚えたから対応しきれないんじゃない? 僕ら世代はスイングを変えることで、球筋を変えるゴルフを覚えてきたから」。

だがら時に低く、時に高く、右に、左に。シチュエーションに合わせて、自在に打ち分けることが出来る。
風が吹けば吹くほど「自分の日」と思える。
誰もが嫌がるコンディションも、むしろ田島は「もっと吹け!」と、空に祈る。

その願いが届いたのか。
風は午後からますます強くなった。
結局、誰も田島についてこられず2日目にして2位と3打差の単独首位。

5月の中日クラウンズ、マンシングウェアオープンKSBカップ。今年は、2日目まで上位につけながら、最終日に伸び悩む傾向にある。
「すべては、パットが原因」。
肝心なところで決められない、入らない。

その打開策としていま、グリップをクロスハンドにしている。
2003年、8月の久光製薬KBCオーガスタでツアー初優勝をあげたときと同じ。ゲンの良い握り方で、喉から手がでるほど欲しい2勝目を狙っていく。

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