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ANAオープンゴルフトーナメント 2006
横尾要、惜しくも“2位”に
今週の横尾はスコアもさることながら、もうひとつ注目されていたことがある。
12番、17番で計測されたドライビングディスタンス。
2日目、3日目と1位につけていた。
これに何度も首をかしげたのが、ほかならぬ本人だった。
「僕は、飛距離に関してはアベレージゴルファー。それなのに、今週に限って何でかなぁって・・・」。
ひとつ思い当たることがあるとすれば、今週の会場の札幌ゴルフ倶楽部輪厚(わっつ)コースは、地面がとても固いことだ。
「僕は、ランで稼ぐタイプだから。真っ直ぐに、うまくラインを出して打っていけば相当、転がってくれるから」。
実際、この日最終日の17番のティショットも落下地点から50ヤード以上も転がって、317ヤード。得意のランでかなり稼いだ。
もし、このまま逃げ切ればドライビングディスタンスで1位は自身初の“快挙”となるはずだったた。
「・・・そりゃあもう、かなり意識しましたよ。結局、諸藤に負けたちゃったけどね」。
残念ながら、今年8月にデビューしたばかりの飛ばし屋、諸藤将次に破れた。
この日最終日の17番ではなんと344ヤード。
4日間平均310.63ヤードを記録した破格の“ルーキー”に素直に白旗を揚げつつも、
「まあ、こっちは優勝争いしてるわけだし、スコアも気になるし、それに僕は技術で飛ばすタイプだし・・・(笑)。もし取っちゃってたら、今後(自分は飛ばし屋だと)勘違いしちゃってもイヤだしね!」。
ちょっぴり負け惜しみで、飛距離も“2位”の悔しさを紛らわした。
※写真下=最終日の17番で344ヤード記録して、逆転1位に輝いた諸藤は、札幌全日空ホテルと千歳全日空ホテル提供のドライビングディスタンス賞50万円を獲得。デビュー2戦目となった今大会は、マンデートーナメントからの参戦だった。
プロ入り後初の予選通過(34位タイ)にして、“初受賞”となった。