Tournament article
コカ・コーラ東海クラシック 2006
佐藤信人が単独首位
何度も、専門医で検査を受けた。
しかし、特にどこも悪い箇所は見当たらない。
そしていよいよ今週月曜日、医師に「気の持ちようではないか」と、言われてしまった。
そうはいってもやはり、痛いものは痛いのだがそう思えば思うほどにまた、痛みが増すのも確かだ。
医師が言うように「気の病いと思うようにして・・・。だから口に出したくもないんですよ」。
それが、さっそく効果を発揮したのだろうか。
今年、ラフが200ミリ以上も成長した三好で、ボギーなしの68。
3年前からイップスの症状を訴えていたパッティングも、今年6月から握った長尺パターのおかげで、いまは不安なく打てている。
「僕にしては珍しくティショットがフェアウェーに行ってくれたし、たまに外してもアプローチとパットでしのげた」。
16番で8メートル、折り返しの1番で9メートル。
長いチャンスパットのみならず、この日は6番で深いラフからピタリと寄せたり、3番、8番で2メートルのパーパットをしのぐなど、ショット、小技ともに冴えを見せた。
「難しいセッティングが得意? いえいえ、今日は偶然。しのいでしのいで、ようやく3アンダーですよ」と謙遜したが、こぼれる笑顔に復活の兆しが見て取れた。
このまま、上位で最終日を迎えられるかどうかは、まさに「気持ちの持ちよう」かもしれない。
「本当に久しぶりなので、たまにこうして(上位に)来ると、意識しないと思っても意識してしまうとは思うけど。・・・とにかく、明日からもコツコツと行きたい」。
自らに言い聞かせるように話した。