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ABC チャンピオンシップ 2006
矢野東「もっともっともっと、上手くなりたい」
予選通過を果たして3日目にマイク・ウィアー、最終日にはトレバー・イメルマンとまわった。
「2人とも、ショットメーカー。僕の好きなスイングをする選手」。
その上、2人ともボギーを打つ気配もなく、「平気な顔して、67とか66とかで回ってくるんですよ」。今の自分とのレベルの差を、痛感させられたものだ。
決勝2日間、じっと観察しながら2人のスイングを目に焼き付けた。
慌しく乗り込んだ飛行機の中でも「どうやったら彼らのように出来るのか・・・」と、そればかりで頭を一杯にして、帰ってきた。
オーランドからNYと乗り継いで、24日(火)の朝8時に成田に到着。
その足で会場入りする強行軍。
時差ぼけで、極度の寝不足にもかかわらず、前日水曜日には300球を打ち込んだ。
「彼らのように、コンパクトなスイングで一気に振りぬくショットが打ちたい」。
アメリカで見て、感じてきたことを、すぐにでも試したかったのだ。
「慣れないことをするから・・・」と、膨れ上がった右手の血マメに苦笑い。
インスタートのこの日初日は6アンダーで迎えた後半の6番で初ボギーを打って「一気に眠くなっちゃった」と、おどけたがその目は真剣そのものだ。
「・・・もっともっともっと、上手くなりたい」。
インタビューが終わるなり食事も取らずに、早足で練習ラウンドに直行し、打ち込みは日が暮れるまで続いた。