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アコムインターナショナル 2006
マンデートーナメントから、13人が本戦に挑戦
雷雨のため、競技は一時中断。再開後は強風が吹き荒れる波乱の展開を制し、13人の選手が本戦切符を手に入れた。
トップ通過を果たしたのは、4アンダー67で回った桧垣繁正(=写真上)。
ツアー1勝の実力者だが、昨年8年間守ってきたシード権を失った。
さらに、ツアーの出場優先順位を決めるファイナルQT開催時にはぎっくり腰を患ってランク59位。
今季はほとんど出番がなく、再起をかけて奮闘中だ。
実は今年、これまでにも3大会でマンデートーナメントに挑戦している。
が、すべて予選落ち。
それだけに、「マンデートーナメントで10年ぶりの予選通過です。・・・いやあ、マンデーに通るのって、本当に難しいですねぇ」とのコメントに実感がこもる。
スイングに悩み、一時は「クラブを握ったでけでストレスを感じたこともある」と打ち明ける桧垣。
「でも、今年6月くらいからまたゴルフをやりたいという気持ちになってきた。この気持ちを大切に、このチャンスを活かして本戦もがんばります」と、本大会での活躍を誓っている。
また今回のマンデートーナメントには、聴覚障害を持つ日本人初のプロゴルファー菊地倫彦(きくち・ともひこ、=写真下)が出場していた。
しかし「朝から緊張していた」こともあり、スタートの1番でいきなり3パットのボギー。
これで「あせってしまった。リズムに乗れなかった」と、5番ホールでは深いラフから、5番ウッドでチョロ。3打目を池に入れてしまうなど、トリプルボギーを打った。
後半は34で回ったもののとうとう挽回できず、結局4オーバー75で本戦突破とはならなかったが、「僕は、大勢の人に支えられてプロになれた。これから頑張って、恩返しがしたい」と前向きだ。
このあと、菊地はツアーの出場権をかけた10月のセカンドQT(10月3日〜6日五浦庭園CC・福島)に出場する。
昨年はセカンドステージで失敗したが、一昨年はサードまで駒を進めた実績もある。
「僕は周囲の期待が大きいほど燃えるんです」と、今後にも意欲を見せていた。
<マンデートーナメント通過者>
1 67(−4) 桧垣繁正
2 68(−3) 五十嵐雄二、佐川和明、渡辺祐之、飯島博明
6 69(−2) 後藤勲、星野豪史、木村佳昭、染谷朋幸
10 70(−1) 飯塚信太郎、江原義智、小久保晃一、定延一平
*−1は18番ホールからのカウントバック