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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2006
深堀圭一郎、悲願の大会初制覇へ!!
大親友の丸山茂樹らと並んで首位タイスタートした97年。
やはりここでのボギーをきっかけにスコアを崩して5位に終わった。
過去に「なんとか、パーで行かせてください」と、ひそかに塩をまいたこともある鬼門の9番パー4でこの日、自身5年ぶりとなるバーディを奪ったのは吉兆か。
悲願の大会初制覇への期待が高まる。
都内で唯一のトーナメントがこのゴルフ日本シリーズJTカップ。
コースまで車で約35分。
朝は毎日、妻・晶子さんのスタミナジュースを飲んで出る。
深堀にとって、ただひとつ自宅通勤が可能な今大会。
思い入れは大きい。
実家の2件先に、つい最近まで今大会の特別協賛JTの社宅があった。
「近所の人が、ほとんどJTの社員さん」。
小さいころは、その敷地内で、いつも暗くなるまで遊んだものだ。
「壁一面に落書きをして、思いっ切り叱られたこともある」と、思い出し笑い。
その縁で社内には、いまでも応援してくれる人たちがたくさんいる。
毎年、その気持ちに答えたい気持ちが一杯なのだ。
今年は例年よりも、若干重いグリーンに戸惑う選手が多いが、その対策にあえてコースで練習しない方法を取っている。
パッティング練習は、自宅のパターマットの上でする。
購入して5年を超える年季の入った“高速マット”で、「ボールのセンターを打てるように、リズムを持って打つ練習」を繰り返すことで、幸い々コースでもスムーズなストロークができている。
準備は万端、整っている。
この日2日目のインタビューで、左肩にアイシングを乗せてあらわれた。
連戦の疲れからか肩甲骨と首の間に、大きな凝りが出来てこぶになっている。
「ほっとくと明日からプレーできない、なんてみっともないことになりそうだから」。
そう話したあと、すぐにツアーに帯同するフィットネスカー『プレジャー』へ。
成瀬克弘トレーナーの献身的なケアを受けて、決勝ラウンドに備えた。