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2005 アジア・ジャパン沖縄オープン 2006

宮里藍は予選落ち

最終18番。同伴競技者の宮本に真っ先に近寄って握手と感謝の気持ちを
間に海外遠征を挟むハードスケジュール。「心も、体も、一杯一杯でした」。それでも、「大好きな沖縄が盛り上がるためなら」と、立ち上がった。
女子選手として、史上初の予選通過を目標に戦った。

しかし、現実がそれを阻む。
男子ツアーのタフなセッティング、硬いグリーン、海からの強い風・・・。
どうしても、長いクラブでグリーンを狙わざるを得ない。
届かない、止まらない。

この日はスタートの1番でいきなり、トリプルボギーを打った。
「イメージが出るまでに、時間がかかってしまった」。
挽回できる余裕もなく、通算16オーバーは、最下位での予選落ち。

「長かった」この2日間を振り返ったとき、一瞬、顔がゆがんだ。
「宮本さんとウィラチャンさんには冗談抜きで、迷惑のかけ通しで・・・。それでも、楽しく回れるよう盛り立ててくださったお2人には、本当に感謝したい」。

数々の苦難にも、ひたむきなゴルフで地元・ギャラリーを魅了した。
そんな妹を、長兄・聖志がねぎらった。
「僕らが、8000ヤードのコースでプレーするようなもの。その中で今日の4バーディは立派ですよ」。

同組でまわった宮本勝昌は、「タイガーのような精神力」と称えた。
「ボギーとかダボのあとも、自分をうまくコントロールしている。それがはた目から見てて分かるんだから。20歳でそこまで出来上がってる」。
加えて身長154センチ、小柄な体から醸し出す強烈なオーラ。
「彼女は松井とか、イチローとかのように。世界で活躍する、スーパースターになれる」と、絶賛した。

今回の挑戦で、「小技、特にバンカーショットが勉強になった」と、宮里は言った。
「ドライバーからパターまで、どれもレベルが高かった」とも。

「藍ちゃんが、日本で最後に回った選手が宮本だったっていうのが嬉しい」と、素直に喜んだ宮本は、「応援の意味も込めて、アメリカでも勝って欲しいし、勝てると思う」と、世界へと旅立つ20歳にエール。

今回の“挑戦”が、来季から参戦予定の米女子ツアーでも、何らかの糧になることを心から祈りたい。



  • ホールアウト後も、テレビ局のインタビューをいくつもかけもち
  • それが終わったら、今度はサイン会。疲れもみせず、笑顔で接する姿勢が印象的だった

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