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セガサミーカップゴルフトーナメント 2006
上平栄道(うえひらまさみち)が単独首位に
今季は、5月の日本プロに続くこれがツアー2試合目。
その日本プロも、独自の予選会を勝ちあがって権利を得たものだ。
辛くも予選通過を果たし、最下位(67位)ながら賞金を上乗せし、2週前のリランキングで54位と出場優先順位を上げて、かろうじて今大会の出場権を得たのが上平だ。
2ヶ月ぶりのトーナメント会場。
「お、小さいの。久ぶりだな」。
他の選手から遠慮のない物言いをされても「こんちわっス」と、ニコニコと挨拶している。
「ま、小さいのは事実ですからね」と、あっけらかんと笑う。
プロフィールには160センチと申請した身長は、あとから正確に測ってみるとさらに2センチ低いことが分かった。
158センチは、いま試合に出ている中でもっとも背が低いプロということになる。
地元・広島での中学時代はバレーボール部に入ってみたり、大阪の桃山学院時代にはたくさん牛乳を飲んでみたり。
いろいろと努力してみたものの、「結局、伸びませんでしたね(苦笑)」。
卒業後の進路にも大いに迷ったが、「ゴルフへの思いは誰にも負けない。絶対にプロになってやる!」と一大決心。
初心を貫き、2001年にデビューを果たした。
プロ入り後も、人より倍のトレーニングと小技の練習で、体格面を補う毎日。
その成果がこの日初日の5アンダーだ。
前半の13番、14番で5メートル。15番で、7メートルのバーディチャンスを決めた。
18番では10メートル、1番で7メートル、2番でも5メートルをねじこんだ。
1日2度の3連続バーディは、「長いのが入ってくれたから。今日はほんとにパットが良かった」と満足そうに振り返った。
単独首位スタートも「意識すると縮こまってしまうから。明日以降も普段通りにやりたい」。
小柄な体を目いっぱい使って、北の大地でのびのびとプレーする。
上平栄道うえひらまさみち
1977年12月27日生まれ、広島県出身。小学時代は野球、中学時代はバレーボールにいそしむかたわら、父親の影響で14歳からゴルフを始めた。
大阪の桃山学院大学時代の99年に関西学生で優勝。
2001年のプロ転向後は2003年のチャレンジトーナメント『アイフルチャレンジ・オータム』で優勝経験も。
今季は、ファイナルQTランク68位の資格で参戦。
プロフィールでは身長160センチ、体重58キロとなっているが「正確に言うと158センチです(笑)」(上平)。