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フジサンケイクラシック 2006
前田雄大「テンションを上げないでプレーした」
総距離7496ヤード。ツアー屈指の距離を誇るコースは、芝が水をたっぷり含んでますます長くタフになる。
しかも朝はスタートが40分遅れ、さらに一段と雨脚が強くなった正午前には競技が一時中断。
より集中力が試される状況で、午前組の前田雄大が70で回って通算2アンダー、7位タイ(1日現在暫定)と、しぶとく粘った。
“マインドコントロール”が趣味。
興味を持ったのは10年前だった。
以来ヒマさえあれば関連の本を買いあさり、いまだ独学で研究中。
99年のデビュー以来、「一度も同じ気持ちでプレーしたことがない」という。
その日の気分で、テーマを決めてコースに向かう。
その中から、自分にもっともふさわしい“気持ちの持ちよう”を模索中だ。
この日、大雨が降りしきる中で貫いたのは「テンションを上げないでプレーすること」。
5番パー5で第2打を池に入れても動揺せず、平常心を守り抜いた。
今年、ファイナルQTランク3位の資格で参戦。
しかし、思うように結果が残せず、現在リランキング順位は24位だ。
「どんどん下がって、周囲を心配させているから・・・」。
そろそろ、ここらで安心させたい。