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PGMシリーズ第4戦大日向チャレンジ by GMA 2006

優勝した中田慶史郎。 「いつも師匠を思いながら頑張っている。」

2003年の中部オープンゴルフ選手権でプロ初優勝を挙げて3年。中田慶史郎はジャパンゴルフツアー・ツアートーナメントへの登竜門となる、チャレンジトーナメントで初優勝を果たした。

中田は今年のチャレンジトーナメントで、8試合中4試合でトップ10という好位置から最終日を迎えたが、「攻めすぎた」ために崩れていつも悔しい思いを繰り返していた。
しかしこの日のラウンドでは、「1ショット1ショットを大切に集中して」というテーマを常に頭に置き自分の考えを貫いた。

中田は中学まで野球をし、高校進学後はお父さんの影響でゴルフを始めた。愛知工業大学ではゴルフ部に在籍し、中部学生マッチプレー選手権では決勝まで進んで準優勝をした実績もある。
そして橘田規プロに師事。プロゴルファーの道を目指した。

師匠にはゴルフの他に「人間性を教えてもらった」という中田は、師匠を「自分の思いを曲げない自分に厳しい人だった」と振り返る。
2003年に橘田規プロは他界。その直後に中田は中部オープンゴルフ選手権でプロ入り初優勝を果たした。
この初優勝を師匠に見せることができなかった中田は「墓前に報告をした」という。

現在も橘田プロの奥様を師として仰ぐ中田は、「いつも師匠を思いながら頑張っている」という。この最終日でのラウンドでも、「いつも攻めてしまった」戦術を変え、師匠に習い「自分の思いを曲げなかった」ことが優勝という結果に結びついた。

今回の優勝でサントリーオープンへの出場権も得た中田。
早速帰って師匠の墓前へ報告に向かい、同時に新たな約束も報告する。

中田慶史郎のプロフィールはこちら

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