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コカ・コーラ東海クラシック 2007
前田雄大「今年こそ、三好とお友達になる!」
「なんとしてももう一度、三好でやりたかった」からだ。
昨年の今大会。首位と2打差の2位タイで最終日を迎えながら「最後の最後にやらかした」。
79を打って、結局32位に沈んだ苦い過去があった。
「このコースはラフに入れるとノーチャンスだし、フェアウェーも確かに狭いけど。その中でも絶好の落とし場所がある」。
分かっていても、昨年まではそこに打つ技術がなかった。
雪辱を晴らすため、1年かけて取り組んできたスイング改造は「少しずつ、形になってきた」という手ごたえがあった。
24日月曜日に三好カントリー倶楽部の東コースで行われた予選会を4位タイで通過して、みごと本戦切符を勝ち取ると、さっそくこの日初日にその成果を発揮した。
刻む選手が多い中で、前田はほとんどのホールでドライバーを握る。
この1年で、限られた落としどころに打つ自信もついた。
「攻める、というよりはコースと仲良くゴルフができればいい。今年こそ、三好とお友達になるぞ!」とニコニコと話し、招待外国人選手のビジェガスと並んで首位タイスタートにも気負いはない。
前田雄大(まえだゆうだい)プロフィール
1978年8月6日生まれの28歳、兵庫県出身。10歳のとき、川原で犬の散歩をしていたときにたまたまアプローチウェッジを拾って遊び始めたのがゴルフとの出会い。
12歳で初ラウンド。96で回って「プロになろう、と決めた」。兵庫県の赤穂中学校卒業後、すぐに研修生になった。15歳での独り立ち。「母親に、泣きながら止められた」プロの道。
99年に転向してから、今年で6年目になるがシード権はまだない。それどころか、昨年はファイナルQTランク61位にとどまって、今季は出番がほとんどなく、チャレンジトーナメントが主な稼ぎ場。
今週は、24日に行われたマンデートーナメントで7アンダーをマーク(三好CC東コース)。4位タイで本戦切符を勝ち取った。身長178センチ、体重78キロ。