Tournament article
コカ・コーラ東海クラシック 2007
篠崎紀夫「無謀だけれど、2試合連続狙います」
「おう、篠崎やったじゃないか!」と差し出されたのはジャンボ尾崎の大きな右手。両手で握り返すなり、鳥肌が立った。
総毛立つ腕をさすりながら、しみじみと篠崎は言った。
「ああ、本当に勝ったんだなあ、と・・・」。
まだシード権すら持たない選手の快挙達成に、静かな衝撃が走ったのは2週前。ANAオープンで、涙のツアー初優勝にテレビ中継が終わったころから携帯電話が鳴り止まなかった。
表彰式やインタビューと重なって対応しきれず、とりあえず電源を切ったが、留守番電話はすぐに許容量をオーバー。
着信メールは200件を超えた。
1勝を機に、掲げたのは「常に上位に来られる選手に」。
プロ16年目。苦労が長かっただけに、謙虚な目標を口にしたが、本音は「もういちどあの歓喜を味わいたい」。
今年の三好は、例年以上にシビアなセッティングだ。
「無謀かもしれないけれど(笑)、2試合連続狙います」。
難コースでのツアー2勝目を視野に入れた。