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ABC チャンピオンシップ 2007
伊澤利光「あとは100%に持っていくだけ」
あれからさらに、30本を越えるドライバーを試し、シャフト交換を繰り返し、硬さを変え、角度を調整し、ミリ単位の吟味を繰り返し、ようやく納得のいくものが出来上がってきた。
懸念していたスピン量も減り、距離感も合ってきた。
「ピンの根元に落ちたのが、3,4メートルも戻るとかいうのもなくなって、アゲンストでも強い球が打てるようになってきた」。
スイングと、クラブのマッチングもぴたりと合って「大きなミスをしても、曲がらない自信がある。スコアが出そうな雰囲気もある」。
この日初日のボギーなしの6アンダーが、何よりその証しだ。
今年、賞金レースを繰り広げている谷口と片山に、伊澤も加えて「3強」と呼ばれたのは2000年から2003年にかけて。毎年、その常連だった伊澤が賞金ランクによるシード落ちを喫したのは昨シーズン。
現在、賞金ランク13位は、今年中に再び名乗りをあげるのは厳しいが、シーズンもいよいよ終盤を迎えた今は、声を大にして言える。
「あとは、自信を100%の状態まで持っていければ、来年にはいけそうな手ごたえがある」。
2001年のチャンピオンは、大会2勝目をその布石にするつもりだ。