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ダンロップフェニックストーナメント 2007

イアン・ポールターが首位スタート

ミスらしいミスは2ホールだけだったというこの日初日。第2打をバンカーに打ち込んだ7番パー4は、8メートルのパーパットをしのぐなど、ボギーなしの5アンダーは「本戦前に、練習を一杯した成果だね」と胸を張った。

初出場の昨年大会で6位タイ。2年連続の参戦は早いうちから決めていた。「コースセッティングもいいし、グリーンの仕上がりも最高だから。ここに来ると良いスコアが出るような気がしてくるから」。
もちろん、今年は優勝だけを狙ってここ宮崎にやってきた。

あの石川遼くんが「大ファン」とコメントしたことで、日本でも一気に人気が高まった31歳は、この夏ニューブランドの「IJP」を発表したばかりだ。
ミドルネームを含めた頭文字(Ian James Poulter)を取ってつけられたブランド名は、もちろんポールター自らがウェアのデザインを手がける。
この日初日は、日本での初お披露目の日でもあった。
黄色を基調にしたウェアは185センチのスラリとした体躯に合って、ひときわ異彩を放っていた。

メジャーで見せたファッションが話題を呼んだのは2004年。
全英オープンではユニオンジャック、全米プロでは星条旗がプリントされたパンツスタイル。
ピンクのパンツで登場したのはマスターズトーナメントだった。
ちょうどこの日、石川くんが選んだコーディネイトはそれと似ていたかもしれない。
石川くんが、ピンクのパンツに合わせた同色のバイザーは今週、そのポールターからもらったものだった。

「今まで、ピンクのバイザーを持っていなかったんだけど、今回初めてパンツと色をあわせることができました」と喜んだ。
今をときめく16歳がお手本にするファッションセンスはこの日の首位スタートに、いっそう注目を集めそうだ。

イアン・ポールターIAN POULTER
1976年1月10日生まれの31歳、イングランド出身。
父の手ほどきを受けて4歳でゴルフをはじめ、19歳の1994年にプロ転向。
1999年にチャレンジツアーで1勝をあげて、翌年欧州ツアーに昇格すると、その年のイタリアオープンでツアー初優勝。以後、コンスタントに勝ち星をあげて、現在欧州ツアー7勝。
米ツアーと掛け持ち参戦の今年は優勝には手が届かなかったが、安定した成績を残して賞金ランクは19位。身長185センチ、体重86キロ。

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