先週は、イングランドのイアン・ポールターが初優勝を飾ったが、今週は３人の招待外国人選手が日本ツアーに挑戦する。ブラント・スネデカーと、シーブ・カプールと、タッド・フジカワだ。

スネデカー（＝写真上）は、今季米ツアーフル参戦。ルーキーイヤーの今年はウィンダム選手権でいきなりツアー初優勝をあげた。日本ツアー初出場の先週のダンロップフェニックスでは５位タイにつけて、絶好調のままの高知入りだ。

会場のkochi黒潮カントリークラブについて「非常にタフなコース。風が吹くとさらに難しさが増す」としながらも、「今の自分の実力を試せるコース」と、自信をのぞかせる。

「試合に出るときは、いつも日曜日の優勝を目指してプレーする」という26歳が、２戦目の日本ツアーで目標を達成するか。

カプール（＝同中）は、ディフェンディングチャンピオンのジーブ・ミルカ・シンと同じインド出身。
アマチュア時代は母国代表として数々の国際舞台に立ち、２００４年にプロ転向。
翌年にはアジアンツアーのボルボマスターズ・オブ・アジアでプロ初優勝を挙げ、アジアンツアーのルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。
欧州ツアーに本格参戦を果たした今シーズンは、インドネシアオープンで１打差の２位タイに入るなどの活躍を残し、来季のシード権を獲得。
サンドセーブ率、平均パット数、フェアウェイキープ率で上位にランクイン。小技を得意とする25歳が大先輩のあとに続けと闘志を燃やす。

そしてハワイ出身のフジカワ（＝同下）は、いわずと知れた天才高校生ゴルファー。
今年の「ソニーオープン」で米ツアー史上２番目の若さとなる16歳で予選を突破。アマとして出場した今年４月の中日クラウンズでは残念ながら予選落ちしてしまったが、今週は日本で初の決勝進出。またルーツのある日本でのプロ初優勝と、夢は膨らむ。

７月のプロ転向後は７戦連続の予選落ちと苦戦しているが「２，３週間前から調子は上向き。特にアイアンのミート率が良く、今週は手ごたえがある」と、自信をのぞかせる。

中日クラウンズでも話していたが、「日本のコースはハワイと違って、風向きが一定しなくて難しい」と頭を悩ませる。
「特に午後になると強くなって、もっと難しくなる。その中で、いかに自分のスイングを信じられるかです」。
まずは、風の対応が鍵を握ると踏んでいる。

今週の目標は、「試合に出る以上は、もちろん勝つことです」としながらも、「しかしそれは毎ホールごとに考えることではないので。まずは目の前のショットに集中してベストを尽くします」と、謙虚に話した。

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