子供たちのレベルは年々上がる一方だ。UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズの大会3日目。会場隣の東9ホールで行われた第5回スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ。
パー36の青コースで、沖縄県・名護市立大北小学校4年の比嘉辰徳くんが26。
同じくパー36の赤コースでは、茨城県笠間市立稲田小学校4年の内桶優くんと、名護市立大北小学校4年の真栄田伊織くんが27の、ベストスコアをマークした。
そんなハイレベルの戦いを制し、初の栄冠に輝いた笠間市立稲田小学校の蛯原善明・監督は、「気が動転しています」と感激のあまり、表彰式で胸を押さえた。
昨年5位の実績がありながら、開幕前は「ただ、この全国大会の場にいられることが素晴らしい」と子供たちには伝えていた。
「スコアや結果よりもまず、マナーや礼儀を学び、あいさつができ、プレーに集中できる子になってくれたら…」。監督には、この晴れ舞台でまずそれだけが何よりの願いだったのに。
「さらに、こんなに嬉しい思いまでさせてもらえるなんて。先生は幸せです」と、子供たちを労った。
しかし感激しきりの監督とは裏腹に子供たちは冷静だった。
キャプテンの佐伯健臣くん(小4)は選手を代表して、優勝カップと出場プロたちのサインパネル、そしてプレゼンターをつとめた谷原秀人からサインボールの“副賞”を受けとって、「僕たちが優勝できたのは、朝と放課後に一生懸命練習したからです!」。
今回の初優勝は自分の力を信じ、チームメイトと励ましあい、乗り越えてきたからこそだ。
最後は参加者みんなで、支えてくれた監督や友達、そしてお父さん、お母さんのへ感謝の気持ちと、今後いっそうの精進を誓い合って、大会は幕を閉じた。
なお、笠間市立稲田小学校は148ストロークで優勝した。
2位は、149ストロークの沖縄県・名護市立大北小学校と、笠間市立北川根小学校だった。
また、今年は2人のホールインワンも。
笠間市立稲田小学校4年の内桶優くんが赤コースの3番パー3(24ヤード)で、笠間市立稲田小学校4年の塩幡祐樹くんが赤コース6番パー3(21ヤード)でそれぞれ快挙を達成した。
最終日は、スナッグゴルフでしのぎを削りあった子供たちが、UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズの出場プロと1番ティで、手をつないで入場します。
将来を担う子供たちの晴れ姿も合わせてご覧ください。
大会全成績は「こちら」をご覧ください。