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フジサンケイクラシック 2007

石川遼くん「100点目指してやりたいです!」(8月29日更新)

前日火曜日の練習日はインコースから9ホールをまわり、ここ富士桜カントリー倶楽部で7ラウンド目をこなした石川くんが、この日29日に再びコースに姿を見せた。

午前中に「世界史の宿題」をこなし、正午すぎに会場にあわられた石川くんはマスター室で、一度は14時34分からアウト9ホールの予約を入れたものの、結局キャンセル。
「いまは疲れは感じてないのですが、これ以上やると疲れが出てきちゃうのかなあ、と・・・」。
打撃場とパッティンググリーンでの練習だけにとどめ、「明日に備えて今日はゆっくり体を休めることに決めた」そうだが、その内容は充実していた。

特にパッティング。
はじめ中尺パターのクロスハンドでひとしきりボールを転がしたあと、今度は通常の長さに戻し、やはり逆手のストロークを繰り返した。
「左手とクラブの一体感を出すことで、左手の手首を変えないストロークに近づけるから」。

工夫を凝らした練習方法は、そのせいだけでもないだろうが、前日火曜日の前夜祭で交わした片山との会話が石川くんの心に残っているようだ。

片山とは月曜日に練習場で偶然会ったが、そのときは気後れがして話しかけることができなかった。
改めて翌日に勇気を振り絞り、片山のゴルフに対する姿勢、考え方をとても尊敬していると話しかけ、独特の練習法などについて、10分ほど話をすることができたのだ。
「それなら昨日練習場で話しかけてくれればいいのにって(笑)。大変だろうけど、頑張ってねと片山さんは言ってくれました」と、嬉しそうにはにかんだ。

5月のマンシングウェアオープンKSBカップで史上最年少の15歳で優勝を飾ると、翌朝には国民的アイドルになっていた。
この日のプロアマ戦でもコースを回るツアープロや芸能人のみなさんにも負けず劣らずの人気ぶりだった。
練習中の石川くんに黒山の人だかり。
この日に限りカメラの持ち込み可能。鳴り続けるギャラリーのみなさんの遠慮のないシャッター音の中で、黙々とボールを転がした。

「ゴルフ以外の部分でも注目されて、毎日のように取材攻勢で大変だろうと思う。そんな中でも自分を見失わないようにして欲しい」とメッセージを送ったのは予選ラウンドで石川くんと同じ組で回ることになった深堀圭一郎だが、周囲の心配をよそに本人は元気一杯。
「明日から自信を持って、最大限に自分の力を発揮して、100点目指してやりたいです!」。
あのときコンビを組んだ塘田隼也(とうだしゅんや)さん(=写真左)と再タッグでツアー2戦目に挑む。

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