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ANAオープン 2008

細川和彦「遼くんの活躍がプラス」

ここ輪厚には、良いイメージしかない。99年のチャンピオンという以外にも、昨年の最終日は強い風が吹き荒れる中で、ベストスコアの68をマーク。
ホールアウト時は20位前後だった順位は、時間を追うごとにみるみる上昇し、結局10位タイに気を良くして帰路についたものだ。
「コースとの相性は抜群です」。
その確信は、今年の好スタートにますます高まりそうだ。

12番のイーグルのほかに、この日一番のピンチをしのいだ。
ドッグレッグの17番パー5は第2打が、右のバンカー横の木の根っこ。
「どうしてこんなところに止まるの」と、思わず首をかしげたライは砂だらけな上に、あわや空振りのミスショット。
結局バンカーに入れたが、これがピンそばにピタリとついた。
どうにかボギーで、ケガを最小限にとどめた。

6アンダーは2位タイに「今週は、遼くんを逆転できそう!」と、声も弾む。
先日、妻・玉枝さんにチクリと言われた。
「遼くんに、抜かれちゃったじゃない!」。
先のフジサンケイクラシックで賞金ランクによるシード権をほぼ確保した石川は、現在賞金ランク35位。
続く36位に細川が、81万3166円差で追いかける。

特別なライバル意識があるわけではないが、「ある意味で、ひとつの目標」と細川はいう。
16歳の活躍が「やりがいになるっていうか、俺にとってはプラスに働いている」と、打ち明けた。


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