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ANAオープン 2008

宮里優作「今度こそ、見届けてもらう側に」

これまで何人の優勝シーンに駆けつけただろう。特に東北福祉勢。先輩の星野英正に始まり、谷原秀人、谷口拓也・・・。中でも、いろんな意味で身に染みたのが、先のフジサンケイクラシックだ。

同級生の岩田寛と、ひとつ後輩の藤島豊和がプレーオフ。
「どっちを応援したらええねんっ!」。
大阪桐蔭高校時代の名残でもある関西弁でひとり突っ込みを入れつつ、18番ホールで2人を応援。

その反面、「今度こそ、自分が見届けてもらう側に」との思いを強くしたものだ。

熱い気持ちのまま乗り込んだここ輪厚で2日目に6位タイ。
前日初日はグリーン上で苦しんだが「今日はガッつかなかったのが良かった」。
複雑なアンジュレーションは、「読み過ぎるとかえって良くない。適当に打つ」と決め込み、外しても「自分のせいにしない」ことで、ストレスを軽減。

67をマークして、首位と2打差につけた。

ツアーは2週連続で20代のチャンピオンが誕生したが、宮里が今も最有力候補であることには間違いない。
誰よりも初優勝が待たれる宮里家の次男は、来年2月に妻・紗千恵さんの出産を控え、妹の藍さんも「“叔母バカ”になるから」と、楽しみにしてくれている。

父親になる前に、悲願の1勝を・・・。
「頑張りたい」と気合いを入れた。

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