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コカ・コーラ東海クラシック 2008

深堀圭一郎「僕にとっての“コースレコード”です」

積年の思いをぶつけたラウンドだった。深堀が、1イーグルを含む7アンダーの65をマーク。ここ三好のコースレコードは63だが、三好での自身のベストスコア68を一気に3つも更新する好スコアに「これが僕のコースレコードです」と、胸を張った。

深堀が大会主催のコカ・コーラ社とスポンサー契約を結んで11年目。また同社が今大会の冠につくようになって、今年で5年目。
「こんなに長く面倒見てくださる企業はなかなかない。なんとか恩返しがしたかった」。
ずっとそう思いながら、果たせずにいた。

ここでの最高順位は2003年の16位。
「苦手なコース」ということもあり、最終日はいつも申し訳ない気持ちで心を一杯にして、コースを後にしたものだ。

それだけに、「今日は大、大満足。今年のベストプレーです」。

父親であり、何より一番のコーチである父・孝さんと二人三脚で取り組んできた「左を消して、ストレートフェードのボールを打つ」スイング調整が照準どおり、ここにきてピタリとハマった。

またこの日の朝、きゅうきょマイナーチェンジしたナイキ社のドライバーと3番ウッドが「狙ったところにラインを出しやすい」理想のショットを実現させた。

そして、同組で回った大親友の丸山茂樹。
「マルには、回りを明るくポジティブにする力がある。マルもいま、調子が悪い上に足を痛めていて、モヤモヤしたものを持ちながらそれを越えた部分で今日は楽しく回れたから」と感謝した。

三好で初の単独首位スタートに「みなさんあっての僕ら。主催者さんあってのトーナメントですから」。義理堅い男が改めて、今週の健闘を誓った。

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