Tournament article
ブリヂストンオープン 2008
矢野東の葛藤
予定どおりにQスクールを受験するなら、11月から続くビッグトーナメントを欠場せざるをえない。
そうなると当然、賞金王の可能性は薄くなる。
いま絶好調なだけに「アメリカに行ってもやれそうな気がする」。
手応えを感じる一方で、強く後ろ髪ひかれるのもまた事実だ。
前日3日目も、米ツアー参戦の経験がある久保谷健一に相談したら「実際に行ってみないと分らないこともある。絶対に行くべきだ」と説得されて、ますます考え込んでしまった。
実際に、出場権を手に入れたあとの不安も払拭できていない。
日本でやる分には毎日のように、山坂元一トレーナーのケアを受けられるし、スイングの不安もコーチの内藤雄士さんのおかげで即座に払拭できる。
「今の調子を支えてくれているのは間違いなくこの2人。2人がいない環境で、やっていく自信がない」と、さすがの絶好調男も未知の世界にはちょっぴり腰が引けている。
そうはいっても期限は迫っている。
「いろんな人と話し合って、早めに決めます」。
さて、いったいどんな決断を下すのやら・・・。
写真下=矢野が頬張るのは、はるばる北海道から駆けつけてくださったファンの方が届けてくださったケーキ。チョコレートでかたどった矢野そっくりの似顔絵と「V3」の文字に感激した矢野はさっそく味見をして「うまいっ!!」。