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カシオワールドオープン 2008

桑原、横田らがシード復活

「シード落ちで自分を見つめ直せた」と横田
今年、賞金ランキングによるシード復活した選手は5人。ランク47位のディネッシュ・チャンドと55位の横田真一、59位の桑原克典と62位のポール・シーハン、そして69位の川岸良兼だ。

一昨年は出場権すら失って、一度はどん底に落ちた横田は、昨年のチャレンジトーナメントの賞金ランク4位で出場権を取り戻すと、3年ぶりに上位70名に返り咲いた。

這い上がってくるその課程で、デビュー元年の95年から「当たり前のようにシード選手だった」という2005年までの10年間を、大いに反省した。
まず「才能だけに頼っていた」という自身のゴルフを見直し、身体を鍛え直し、生活態度やメンタル面に至るまで、徹底的に見つめ直した。

「僕の人生の中で、シード落ちした2年間は非常に大事な充電期間だった」と振り返る。

「でも、すべてが治りきっていないから、今年はこの順位」と、満足はしていない。
「今は復活できて良かったと思う気持ちと、もう少しという欲がある。今年のオフでさらに立て直し、来年は優勝だけを見つめていく」。
ツアー通算2勝目が、目下一番の目標と明かした。

同じく3年ぶりにシード復活した桑原は、この最終戦で予選落ちしたが、2日でコースを去る際に熱く語った。
ファイナルQTランク22位で参戦した今季はまずはシード権を取り戻すことが最優先事項だったが「来年は違う」と、力をこめた。
「もっと上を目指すゴルフがしたいし、出来るという色気が出てきた」と、ワクワクと言った。

「この3年間で見えてきたのは、若いころにはやれていた色んなことが、出来なくなっている自分。

そのためにも来年は特に下半身の体力強化と技術面。そこが修正できれば、まだまだやれる」との手応えも掴んでいる。

このオフはそれら課題に取り組み、復活元年に備える。
「自分としても非常に楽しみ。みなさんも、楽しみに見ててください!」と、どん底のときも変わらずに支えてくれたというファンや関係者にメッセージを寄せていた。

  • 桑原もシード落ちをきっかけに、新たな境地を見いだしている!!

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