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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2008
ジーブ・ミルカ・シンが首位浮上
しかも、彼には本戦直前の妻の流産という不幸もあったが、「逆に余計なことを考えなくなるから良いゴルフが出来るのだと、ポジティブに捉えてプレーしている」という心の強さがある。
それよりもこんな風の日に考えるべきことは「ボールを低く押さえることと、距離のコントロール」と肝に銘じた。
「時には7番アイアンで、3番アイアンでコントロールしなければならないこともある」。
どんなに注意を重ねても、ミスはする。
500ヤードと距離の長い最難関の11番パー4は、右の林に打ち込んでダブルボギーを打ったが動揺しない。
「この風の中ではしょうがない」とどこまでも冷静にイーブンパーでまとめあげ、インドの英雄が単独首位に浮上した。
2006年に、前週のカシオワールドオープンに続く2週連続優勝で大会初制覇。
「このコースは自分のゴルフに合っているし、良い思い出が詰まっている。残り2日の戦いがとても楽しみ」。
大会2勝目と、日本ツアー通算4勝目で夫婦の悲しみを吹き飛ばしたい。