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UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2008

韓国の“石川遼”が参戦

蕎麦打ち体験会で慣れない包丁に悪戦苦闘する盧。本戦ではあどけない表情がどう変わる…!?
やはり石川遼がその際に賛否両論あったように、16歳でのプロ転向についてはいろいろと言われたそうだ。「頑張ってねと、応援してくれた人。まだ早かったんじゃないか、と言った人…。いろんな方がいましたが、いまは海外での転戦、食事の問題など苦難を乗り越える時期だと思って頑張っています」と話すのは、韓国の盧承烈(ノ・スンヨル)だ。

昨年12月に母国ツアーで史上最年少のプロ入りを果たした新鋭は今季、主戦場のアジアンツアーで破竹の勢い。
幾度も優勝争いを繰り広げ、現在賞金ランクは11位につける。

300ヤードを超える飛距離と巧みな技。
その実力にはやはり、アジアンツアーで戦うアルテミオ・ムラカミも太鼓判を押す。
「そのうち、彼は世界で活躍する選手になれる」。
この日1日(火)に行われた“蕎麦打ち体験”の会場となった蕎麦店「志み津」でそうベタ褒めされて「いえいえ、僕はまだまだで…」と、少し頬を染めてうつむく様子がいかにも初々しい。

現在、母国・京畿(きょんぎ)高校に通う2年生。
同学年の石川とはアマチュア時代、日韓対抗戦で戦ったことがあるという。
さすがに、そのときは存在をまだ知らなかったそうだが昨年5月に石川が達成した史上最年少優勝の

ニュースは韓国でも大きく流れ、大いにライバル心を燃やしたものだ。

推薦を受けて参戦する今大会は、その石川と予選ラウンドで同組対決。
「日本ツアーでは彼のほうが経験豊富。彼のプレーを見て、自分もどれくらいやれるか判断したい」と盧。
今秋に挑戦予定の日本ツアーの予選会「クォリファイングトーナメント」にむけて、良い下調べになるとの計算もあるようだ。

目標の選手は、米ツアーで活躍する母国の英雄KJチョイだ。
5月に誕生日を迎えたばかりの17歳は、「いつか彼を追い越して、新しい歴史を作りたい。今週は優勝を狙う!」。謙虚で控えめな態度とは裏腹に、目標はとてつもなくデカい。

盧承烈(ノウ・スンヨル)
1991年5月29日生まれ、韓国出身。父の影響で小1からゴルフを始める。
2005年に韓国アマチュア選手権と韓国ジュニアアマ制覇。2006年には韓国のプロツアーで3位。2007年には全米ジュニアアマでメダリストを獲得し「やり残したことはない」と、12月にプロ転向。今季はアジアンツアーを主戦場とし、2位2回。現在賞金ランクは11位。


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