Tournament article
サン・クロレラ クラシック 2008
石川遼「明日は4.5と書けるプレーを」
この日は早朝から横殴りの雨。
「特に細工していないに、コース自体が素晴らしい難しさ。コースの自然、小樽の自然がマッチしている。このままでも十分難しいんだと、コースが選手に伝えてきている」。
16歳の身体全体でそれを感じながら、コースの問いかけに答えることができなかった。
前日2日目に課題にあげていた「ショットの思い切りの悪さ」。
強風下のプレーにも、「今日は本当に思いきり振っていこうということだけ考えた。ドライバーに関しては、球筋が風に影響されなくなったし、昨日よりは良かった」。
その点には合格点も出せようが「スコアのまとめ方はひどかったですね」と、反省を口にした。
「昨日も今日も、自分のゴルフスタイルの中ではキレれているほう。本当に怒っている感じ。今までの自分のプレーの域からズレてるくらいに、フラストレーションのたまる内容」と悔しそうに振り返った。
通算15オーバーは、もはや取り戻しのきかない位置まで落ちたが「そういうことを経験できたことで、また自分のゴルフの域が広がる」のは間違いない。
大切なのは、諦めないこと。さらに高みを目指すこと。
「明日は簡単にボギーにしてしまうようなゴルフはしたくない。スコアカードには4とか5としか書けないが、実際には4,5とか“惜しいボギー”で済むようなゴルフがしたいです」。
コンマ0.5も手を抜かない。
最終日こそ、この難コースで丁寧にスコアを積み上げたい。