Tournament article
つるやオープンゴルフトーナメント 2008
マンデートーナメントからの挑戦、桧垣繁正
いったん、クラブハウスに戻ったものの「ロッカーも、食堂も人で一杯」。
待機するのに良い場所を探して思い至った。
6番ホール横にある茶店だ。
「非常にキレイで、まさに森の中の喫茶店という感じなんですよ」。
束の間の森林浴で、マイナスイオンを浴びながら再開のときを待った。
「コーヒーを飲みながら、過ごしていた」。
リラックスしたままコースに向かえたことが、好スコアにつながった。
2アンダーは暫定ながら7位タイに「久しぶりの試合という意味でも、僕にとってはナイスプレー」。
昨年8月のKBCオーガスタ以来のツアーで、地元・関西出身の桧垣が好スタートを切った。
2005年にシード落ち。
以来、2年間は出場権すらままならず、アジアンツアーなどに活路を求めたが復活の糸口はまだつかめていない。
「本当に自分はゴルフをやりたいのか。頑張ろう、という気持ちがあるのか、そこから明確にしていかないといけないと思っている」。
いまは、そのための充電期間ととらえ、試行錯誤の最中だ。
小学生時代の石川に、某ゴルフメーカー主催のジュニアキャンプでレッスンしたことがある。
そのとき、「どうしてそんなに上手に打てるの」と、逆に桧垣のほうから質問したことを覚えている。
石川に「陸上をやっているが、続けたほうがいいか」と聞かれ、「がんばって両立したほうが良いよ」と答えた。
その石川と何年かぶりに再開したのは昨年5月のマンシングウェアオープンKSBカップ。
予選2日間を同じ組でラウンドし、「あのときは御世話になりました」と挨拶されて、記憶が呼び覚まされた。
桧垣は予選落ちしてしまったが、その週末に快挙は達成された。
「…何か、縁があるのかな」と桧垣。
先週の開幕戦で5位タイと鮮烈デビューを飾った石川の2戦目に、桧垣は今週の月曜日に行われた予選会、いわゆるマンデートーナメントで自身初となるアルバトロスを達成して出番を得た。
15番パー5は、7番ウッドで打った残り207ヤードの第2打が、手前からバウンドしてカップに吸い込まれた。
「本戦でやれたなら、もっと嬉しかったと思いますけど(笑)。良い運を生かして頑張りたい」。
このチャンスも生かしたい。