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つるやオープンゴルフトーナメント 2008

石川遼は36位タイ

どこもかしこも人、人、人…。16歳がいるところ、ギャラリーの大移動が起こる。ツアー2戦目の今週末は、どうやら優勝争いとはいかなかったが、やはり初上陸の関西でも主役はやっぱり石川だった。

兵庫県川西市にある丘陵コースは、急な傾斜でセパレートされている箇所が多いが、石川の姿を一目見ようと気の急いたギャラリーが、導線の引かれていない斜面を横断しようとする。

そのため、転倒する人が続出。
この日は61歳台のの女性が転がり落ちて、右足首を骨折。救急車で運ばれるハプニングも起きている。

一方で、一点集中型も。インスタートの石川が、最後に迎える9番のグリーンまわりには、早くも2時間前から陣取るギャラリーの姿が。

「遼くんに渡すんだ!」と言って、したためてきた手紙を渡す練習をする子。
いよいよ石川がやってくるころにはすっかり飽きてしまった子供をなだめるのに懸命のご両親…。

いざ石川の登場で、すべてが吹き飛んだ。
あたりは騒然となり、ましてホールアウトするなり石川が、バッグからいくつかボールを掴みだしたから、さあ大変。
「遼く〜ん! ちょうだい〜!!」。
絶叫しているのは、子供たちだけではない。大人も子供も、我を忘れて奪い合った。
そんな状況の中で、あの手紙ははたして無事本人の手に渡っただろうか…。

この日はこれまで2日間、2番アイアンだった8番パー4(340ヤード)のティショットでドライバーを握ってワンオン狙い。
前日2日目に「フォローの風なら、手前の299ヤードのバンカーが超えられる。狙っていきたい」と公言していた。
結局、グリーン右奥のベアグラウンドに打ち込んでパーに終わったが、有言実行で大ギャラリーを喜ばせた。

この日の観客動員数は7791人。
最終日はさらに上回ることが予想されますが、ご観戦の際には係員の指示に従って、くれぐれもケガのないようにご注意ください。


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