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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2008
クラレットジャグが会場に到着
霧が晴れるのを待つ間、クラブハウスでは恒例の贈呈式が行われた。
大会主催のミズノ株式会社の水野明人・代表取締役社長(=写真上、左)が、英国ゴルフ協会ロイヤルアンドエインシェントゴルフクラブ(R&A)のデビッド・ボンソール氏(=同右)から託されたのは、全英オープンの勝者に贈られるのと同型のクラレットジャグ。
その昔、イギリスで行われたゴルフ競技会でチャンピオンの栄誉を称えるため、銀製の赤ぶどう酒用のジョッキを贈ったのが原型といわれている栄光の優勝杯が、この「〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック」に寄贈されたのは、いまから6年前のことだ。
それはこの大会で、93年から始まった“全英オープン日本予選”を通じ、数多くの日本人選手を世界最古のメジャー舞台へと送り込んできたことへの功績が、高く評価されたあかしでもあった。
以来、毎年この大会にR&Aの役員が来日し、直々に手渡されるのがならわしとなっている。
全英オープンは1979年に青木功が7位、尾崎将司が10位。
1982年に倉本昌弘が4位。
1986年は中嶋常幸が8位。
2002年に丸山茂樹が5位。
2006年に谷原秀人が5位…。
1976年大会で 鈴木規夫が日本人選手として初のトップ10(10位)入りを果たしてから、多くの日本勢がメジャー制覇の扉をたたいてきた。
「日本人選手のレベルはどんどん上がっているし、全英オープンで日本人選手がこの優勝杯を受け取る日も夢ではないでしょう」とはボンソール氏。
その出場権をかけた今大会は残り1日。
頂点に立つのは誰か。
また、メジャー切符を勝ち取るのは…?!
<大会メモ>
R&Aと、今大会主催のミズノ株式会社との付き合いは1976年までさかのぼります。
ライセンス契約を結び、全英オープンの公式グッズの日本での製造・販売が始まったのがこの年。
その関わりは年々深くなり、いまや全英オープンの会場でスタッフが着る公式ウェアは、すべてミズノ社製です。
また大会期間中は同社がオフィシャルワークショップカーを派遣して、選手の使用クラブを問わず、メンテナンス作業を引き受けてこられました。
この全英オープン日本予選の開催も、両者が長い時間をかけてそんな信頼関係を築いてこられてきたからこそなのです。